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内科として、風邪や、花粉症・蕁麻疹などのアレルギー、便秘や下痢などから脳血管疾患や心疾患などの原因となる高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣病、心房細動などの不整脈など幅広く一般内科の診療をしております。 どんなことでもご相談ください。
食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。 以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症可能性があることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。 脳血管疾患・心疾患・動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。 2000年には厚生労働省により、生活習慣病の一次予防に重点を置いた「健康日本21」が策定され、9分野(食生活・栄養/身体活動・運動/休養・心の健康づくり/喫煙/飲酒/歯の健康/糖尿病/循環器病/がん)について数値目標を定め、国民健康づくり運動が推進されることになりました。 2008年にはメタボリックシンドロームおよびその予備群を減少させようとする目標が追加され、より強力な生活習慣病撲滅対策として特定健診・特定保健指導が進められています。 生活習慣病の中から代表的な疾患についてご説明致します。
-厚生労働省(e-ヘルスネット)より引用-
収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上になる病気。日本人のうち約4000万人が該当。血圧が高くなる病気です。 上の血圧は心臓が収縮したときの血圧で収縮期血圧、下の血圧は拡張したときの血圧で拡張期血圧と呼ばれます。日本高血圧学会では、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上を高血圧としています。 高血圧は脳血管疾患や心疾患のリスクを高めます。 血圧はたえず変動しているため、実際には病院などではかるたびに基準値を超えていると高血圧と診断されますが、国民健康・栄養調査でこの値を超えている人は3970万人にのぼっています。 白衣を着た医師の前で血圧が高くなるケース(白衣高血圧)がある一方、病院ではかる血圧が正常でも早朝などに血圧が高くなるケース(仮面高血圧)が知られていますので、家庭でも血圧をはかり、きちんと管理することがすすめられます。家庭血圧の基準値は異なっており、収縮期血圧135mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上で高血圧が疑われます。
インスリンの作用不足により高血糖が慢性的に続く病気。網膜症・腎症・神経障害の三大合併症をしばしば伴います。 糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、高血糖が慢性的に続く病気です。 重症になると血液中の糖が尿にあふれ出ることで甘い匂いがするのためその名がありますが、診断は尿糖ではなく空腹時血糖や75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)などの血液検査によって行われます。
1型糖尿病と2型糖尿病があります。1型はインスリン依存型とも呼ばれ、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されるもので、インスリンの自己注射が必要です。一方で2型はインスリン非依存型と呼ばれ、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。多くは2型であり、日本ではその疑いがある人(可能性を否定できない人を含む)は成人の6人に1人、約1870万人にのぼっています。 糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することで、微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して脳血管疾患や心臓疾患のリスクも高まります。 生活習慣の改善によって糖尿病を発症する手前で防ぐ1次予防、たとえ発症してもあきらめずに血糖値を良好にコントロールして健康に生活する2次予防、さらに合併症の発症をくい止める3次予防がいずれも重要になってきます。
中性脂肪やコレステロールなどの脂質代謝に異常をきたした状態。「高脂血症」から2007年に名称が改められました。 脂質異常症は、LDLコレステロールが140mg/dl以上の「高LDLコレステロール血症」、HDLコレステロールが40mg/dl未満の「低HDLコレステロール血症」、中性脂肪が150mg/dl以上の「高トリグリセライド血症 (高中性脂肪血症)」のいずれかで、総コレステロールはあくまでも参考値としての記載にとどめ、診断基準から外されました。
フレイルとは、健常から要介護へ移行する中間の段階と言われています。 具体的には、加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しています。 脳疾患などの疾病や転倒などの事故により、健常な状態から突然要介護状態に移行することもありますが、高齢者の多くの場合、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられています。フレイルは、身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題が含まれる、多面的な概念です。
身体的要素のみに着目したサルコペニアやロコモティブシンドローム、精神心理的な軽度認知障害、社会的問題である孤立など、散在する高齢者の問題に関する概念を一つにまとめ、高齢者の状態を全体的に把握しようとするものです。 高齢者は、フレイルの時期に、心身および社会性など広い範囲でダメージを受けたときに回復できる力が弱くなり(生理的予備能の低下)、環境や外敵からのストレスに対しても抵抗力が弱くなります。 しかし、適切に支援をうけることで健常な状態に戻ることができる時期ともされています。
高齢労働省のホームページには「食べて元気にフレイル予防」の資料があります。ご参考に。高齢者のフレイル予防事業 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)