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ボトックス治療とは食中毒の原因菌として知られているボツリヌス菌が作り出すボツリヌス毒素を痙攣している筋肉部位に注射し、痙攣、ピクつきを抑える治療法です。 神経から筋肉に伝わる部分に作用して筋肉の動きを弱めて効果を発揮します。
細い針(0.5mm程度)を使用します。注射する場所は患者様の症状などによって異なりますが、まぶたに対して4~6ヶ所、ほほに対して2~3ヶ所、口もとに対して1~4ヶ所程度注射を行うことが通常です。
注射は外来で20分程度で済み、注射終了後はそのまま歩いて帰宅出来ます。1回の注射で3割負担の方で、大体1万3千円~1万5千円程度の自己負担です。 1回の投与で2~7日で効果が現われ、2~4週で効果が最大となります。その後、徐々に効果は薄れていきます。ボトックス治療は手術療法と異なり根本的な治療ではなく、あくまで対症療法ですので、けいれんが治まっている期間は注射した後2~3ヶ月程度ですので、約3~4ヶ月おきに注射を繰り返すことが多いです。
ボツリヌス毒素注射については、患者様の事前登録が厚生労働省から義務づけられていますので初診時に注射をすることは出来ません。まず外来で症状、状態などを確認し、頭部MRI・MRAなどの諸検査を実施あるいは予約します。それから2週間程度内服薬を試して無効や効果が不十分だと認め、ボトックス治療の適応と判断された場合に翌日以降注射をすることが多いです。ボトックス治療を行っても満足のいく効果が得られない場合や御希望があるときには脳神経外科に紹介した上で手術治療をご検討されることも可能です。